これって不幸でしょうか?

112号(2017年5月18日発行)

名言セラピストとして著名な ひすいこたろう さんの講演を聴きました。その中で、彼は私たちにこう問いかけるのです。

「毎日毎日、勉強ばっかりやらされる子どもは不幸でしょうか?」
「毎日毎日、やりたくない仕事をやらされるサラリーマンは不幸でしょうか?」

私は当然「そりゃ不幸やわ~」と思いました。

これは、2つとも自分のことなんです。そう ひすいこたろう さんは話し始めました。

小さい頃、父親がとても厳しくて、とにかく勉強させられたそうです。日曜日は8時間は勉強しないといけなかった。そして、友達ともあんまり遊ぶことができなかったので、人と話すのが苦手な内向的な子どもとして育っていきます。大学生になってもそれは同じでしたから、面接試験が主流の就職活動なんてできるはずはありません。ある日、親しい友達が、この会社だったら、絶対採用してくれるよっていうので、その会社に受けに行くと、社長さんと会ったとたんに、「君ココで働くか?」と聞かれて「はい。」 これで就職が決まったのですが、実は会社のことなんか何にも調べていないし、どんな仕事をするのかも聞いていないのです。

その会社が彼に与えた仕事は「営業」。その会社の商品を売るために、他のいろいろな会社に行って宣伝をして商品を買ってもらう仕事です。ひすいさんの一番苦手な人と対面しなければいけない仕事です。毎日毎日やりたくない仕事をやらされることになるのです。営業成績も当然ビリ。

ここまで聞いて、私は「やっぱり不幸じゃん」って思っていました。

あるとき、営業先が雑誌でいろいろな商品を通信販売をする通販の会社だったので、どんな商品が売れているのか聞いたそうです。そうすると、雑誌のページによって、1ページで何百万円も売り上げるページもあれば、まったく売れないページもあることを教えてくれたそうです。どうも商品そのものより、言葉や文章に引きつけられているらしいのです。

ひすいさんは考えます。人と話をするのは苦手だけれど、文章を書くのは嫌じゃない。ならば、自分の会社の商品をアピールする文書を作って、それを毎日ファックスで送ろう。そうだ、そこに、人の心がほんわか温かくなるような話も付け加えておこう。そして訪問販売に行くときには、必ずその文書を持って、それを見てもらおう!

これをやり出してから、彼の営業成績はぐんぐん上がっていくのです。なぜならそのファックスに魅力があったからでしょう。

では、ひすいさんはなぜ文章を書くのが嫌じゃなかったのでしょうか? なぜそのファックにいろんな魅力のある話を付け加えることができたのでしょうか? それは、小さい頃厳しい父親によって毎日毎日、勉強させられたおかげで、文章を書くのが得意になっていたからです。そして、本を読むのも好きになっていたのです。だから、今まで読んできた本にはたくさん魅力のある話を見つけて線を引いてありました。

そうなんす。これは「毎日毎日、勉強ばっかりやらされてきた」おかげなのです。

ドイツの詩人ゲーテが一人の女性、シャルロッテに宛てたラブレターが残っています。その数なんと1800通。ビックリしますよね~ ゲーテがあれだけの世界的文豪と言われるようになったのは、この1800通ものラブレターのおかげじゃないかと考えたひすいさんは、このファックスによる営業を1801日続けよう!ゲーテを超えてやるぞ~! 結局書いたファックスは2000枚を越えました。 ひすいさんは言います。

「ゲーテが1800通のラブレターで世界的な文豪になったように、私は2000枚のファックスによって、今皆さんの前でお話ができる作家になれたんです。」

そうなんです。これは「毎日毎日、やりたくない仕事をやらされた」おかげなのです。

人生で起こることは、
すべて最高なのだ!

そんな講演でした。ひすいこたろうさんは

「毎日毎日、勉強ばっかりやらされた私は不幸でしょうか?」
「毎日毎日、やりたくない仕事をやらされた私は不幸でしょうか?」

不幸なんかじゃない。とっても幸せだったんだと言いたかったのですね。

人生は山あり谷ありとよく言いますが、私は谷の方が多いんじゃないかと思うときがあります。頑張っても頑張っても、なかなか思うようにならないものです。でも、自分の人生をふり返ると、谷ばかりではありません。山もちゃんとあります。そして、谷底で学んだことが次の山道を乗り越えさせてくれたこともあります。谷底で悲しい思いをしたからこそ、山頂に登ったときの喜びも一入(ひとしお)だったこともあります。

私の座右の銘(自分の心に留めおいて、戒(いまし)めや励ましとする言葉)は、船井幸雄さんの

必然必要ベストなことがら   です。

自分の目の前に起こることは、

今の自分に起こるべくして起こる(必然な)ことがら
今の自分に必要なことがら
今の自分にベストなことがら

という意味です。だから、目の前に楽しいことが起こっていれば素直に喜べばいい。そして、目の前に起こっていることが、どんなに辛いことであっても、それは私の人生において、必ず意味のあることだと考えて乗り越えていくことにしています。

皆さんも、今がしんどくても、それはきっと将来、自分の成功に役に立つのだと思って、頑張っていってくださいね。

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