古事記4

(2014年9月29日の育心メール通信の記事です)

伊邪那岐大御神(いざなぎのおおみかみ)はたくさんの神様を産みますが、
最後に、天照大神(あまてらすおおみかみ)と月読命(つくよみのみこと)と須佐之男命(すさのおのみこと)という、三柱の神様を産みます。

そして、天照大神には高天原(たかまのはら)を、月読命には夜之食国(よるのおすくに)を治めるよう、言いつけられました。

そして、須佐之男命には
「おまえにも、天照大神や月読命に劣らぬ、大事な仕事をしてもらいます。
陸も海もある現し世(うつしよ)を治めなさい。
まず第一に、人間の住む国を開発する仕事から始めることです。
男子の仕事として、実におもしろくて痛快でやりがいのある仕事です。」
と、話されるのです。

さて、須佐之男命は現し世に行く途中、大変な苦労をされて旅を続けられるうちに、
「現し世に行けば楽しいことばっかりがある」と勘違いされるのでした。

ところが、そこは
ただ一面の葦原(あしはら)と険しい森林に深い山々、荒れた川と沼ばかりです。
そこを開拓していく中で楽しみが出てくるという、開拓のおもしろさを感じることができなかったのでしょう。

ついに、不平不満が気持ちを支配します。

「お父上は、天照大神や月読命ばかり可愛く思われて、ごひいきになったのだ。
そして自分をだまして、こんなつまらないところに来させたんだ。
あの馬鹿親父めが・・・」

須佐之男命のこのような気持ちのおかげで、
現し世の自然はもっともっと厳しいものに変っていったというのです。

おもしろいですね~
古事記には、親子関係の難しさも語られているのですね。

伊邪那岐大御神は、後に須佐之男命にこう言います。
「おまえは、父親である私が、兄弟3人の中で、
天照大神と月読命をえこひいきしているしているように思っているが、

それは大変な思い違いです。
どの子も同じように可愛いのです。
高天原も夜之食国も現し世もみんな大切なところです。
どの一つが治まらなくても他の二つはダメになってしまいます。」

お母さん方も、子どもの性格や体力を考えて、その時に応じた子育てをしているはずです。
今、この子にはこれが必要!って気持ちですよね。
でも、それが、子どもには理解できないこともあるのです。

悔しいですね!!

しかし、ずっと後になって、須佐之男命が現し世の建設に尽力するようになるように、
お子さんも、今のお母さんの気持ちをしっかり理解してくれるはずです。
時間がかかる場合はあるでしょうが、必ず理解してくれます。

そのことを信じて、頑張りましょうね!

(この文章は阿部國治著「新釈古事記伝」をもとに大谷が記しています)

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