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古事記3

古事記3

(2014年9月22日の育心メール通信の記事です)

「あかいだき」で死んでしまった大国主命のその後をお話ししましょう。

大国主命の母神は、他の男神達が帰ってくると、「大国主命が赤猪にやられてしまった」というので、手間山にまいります。
そこで、大きな岩を抱いたまま焼け死んでいるむごたらしい姿を発見し、すべてを悟ります。

実は、今まで男神と書いてきたのは、大国主命の兄弟達だったのです。
自分の子ども達がこれほどまでに憎しみ合っていたのを、何にもできずに、
ただ見ているだけで、最後は一番仕事をしてくれそうな大国主命の悲惨な姿を見て、
母神は悲しくて悲しくて、泣き憂いました。

その真心は、天照大神(あまてらすおおみかみ)にまで届き
「高天原に舞い上がって、神産巣日之命(かみむすびのみこと)にお願いしなさい」
と、声が聞こえてきます。

そこで母神は、すべてを丁寧に神産巣日之命にお話になります。

すると神産巣日之命は
「よろしゅうございます。お引き受けいたします。私が活動してよいだけのすべての条件が備わっています。
ただ、私の仕事の仕方はまったく理解できないような形で行われます。
あなたは、お帰りになって、ご自分の受け持ちをしっかりと守りなさい。」
と言われるのです。

母神は、お帰りになって、じっと待っておられました。

ある日のこと、赤貝姫(きさがひひめ)と蛤貝姫(うむぎひめ)が現れます。
赤貝姫が身体から出した粉を、蛤貝姫が身体から出した水に混ぜて、大国主命の身体に塗っていきます。

すると二人のお姫様の姿は見えなくなったのですが、
大国主命の身体は元通りになりました。
というより、以前にも増して見事になり
うるわしきおとこ となられました。

そして、あちらこちらに行き、大きな仕事をしたということです。

さて、神産巣日之命が言う「私が活動してよいだけのすべての条件」とは何でしょう?

きっと、
人のため世のためを思って誠実に仕事をすること
そうすると、人に恨まれることや、場合によっては命を落とすこともある。
それでも、正しい姿勢を崩さずに仕事をする。
そんなことじゃないかな~と私は思うのです。

そして、こういう条件がそろっていれば、たとえ殺されるようなことになろうとも、
神はほったらかしにはしない。
ちゃんと、生き返らせて、もっといい人間に、そしてもっともっと仕事ができるようにしていただける。

しかも、そのときの神の行いは、赤貝姫や蛤貝姫が行ったように、理解できるような形ではないのです。
奇想天外な方法で、生き返らせてくれるのです。

お母さん方の今の苦労、ちゃんと神様は見ておられます。
そのご褒美は、すごく意外な形でもたらされるかもしれません。
でも、一生懸命に尽くしていくなら、必ず、いい方向に神が導いてくれるんだ。
私には、このように感じられる、お話でした。

(この文章は阿部國治著「新釈古事記伝」をもとに大谷が記しています)

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