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古事記2

古事記2

(2014年9月15日の育心メール通信の記事です)

前回に続いて、古事記から紹介します。
今日は、赤猪抱き(あかいだき)という内容です。

嫁取り競争に勝った大国主命は晴れて八上姫と婚約します。
負けてしまった男神達は、
みんなのためにつくす大国主命と、そのことをしっかり見定める力をもつ八上姫、
二人はお似合いのカップルだと、最初は納得するのですが・・・

時が経つとともに、
「つまらないな」
「仕方ないか」
「でもしゃくにさわるな」
「大国主命が憎らしいな」

ついには

「大国主命を殺してしまおう」

と、また密談をはじめるのです。

そのころ、手間山という山に、大きな赤い猪(いのしし)がおり、
人に危害を加えたり、麓に出てきて畑を荒らしたりしていました。

男神達は、人々のために赤猪を退治しようと、大国主命に持ちかけます。
「俺たちが山に入って、赤猪を追い詰め、おまえのいる場所へ追い込む。
おまえは、赤猪を剣で殺したりせず、しっかり腕で捕まえて、生け捕りにしてくれ。
みんなに見せてやろう。
これは、力持ちのおまえしかできない仕事だ。」

大国主命は、おかしいなあと思ったでしょうが、いつものように引き受けるのです。

山に入った男神達は、枯れ木を集めてどんどん火を燃やします。
そして大きな岩を見つけて、燃やした火で大きな岩を真っ赤に焼き、
それを大国主命にめがけて転がしていきます。

どうなったと思いますか?

大国主命は真っ赤な岩を抱えて、焼け死んでしまうのです。

「ふくろしよい」のこころをもって、人のために仕事をしていくとき、
それをまわりの人はどう見るかというと、
立派な人だ、ありがたいな~
と、反応してくれる場合ばっかりではありません。

誰にも認められないこともあります。
逆にそのために憎まれて嫌われることもあります。
場合によっては、大国主命のように、殺されてしまうこともあるというのです。

お母さんが赤ちゃんの面倒をみるときもそうです。
赤ちゃんが病気になれば、薬を飲まさなければなりません。
薬なんか嫌いな赤ちゃんは、ギャーギャー泣き叫びます。
どんなに泣いても、お母さんは薬を飲ませます。

赤ちゃんには理解できませんが、
今、薬を飲ませることが、どれだけ大切か、お母さんは分かっているからです。
赤ちゃんに嫌われてもすることはたくさんあります。

これも「あかいだき」です。

赤ちゃんが幼児になれば、文句も言います。
文句を言われながらもお母さんは頑張ります。
だんだん口答えしたり、手を上げてきたりします。
最近では、お子さんが本気で怒ってきて、けんかになることもたびたびではありませんか?

ましてや他人であればいっそうのことです。
世のため人のためにしていることでも、
ありがた迷惑に思う人がいるということです。
そして、いつしか嫌われていることもあります。
本当の意味での仕事をしていくということは、なかなか大変なことだと古事記は物語っています。

日本の古代に、こういうところまで、すでに人間は学んでいたんだな~
と思うと、縄文人・弥生人のすごさを感じてしまいます。

さてさて、大国主命は死んでしまいましたが、その顛末は・・・
それは、また次回のお楽しみです。

(この文章は阿部國治著「新釈古事記伝」をもとに大谷が記しています)

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